巻き爪を自分で治すために!ただし悪化のリスクも
足の爪に関する悩みでとくに多いのが、爪の端が内側に巻いてしまう「巻き爪」です。
痛みがあまりない軽症の巻き爪であれば、病院などに行かずに自分で治すつもりの方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそも、巻き爪は自分で治すことができるのでしょうか?
また、専門家に相談せずに巻き爪を自分で治す場合、リスクがないのかも心配です。
そこで今回は、巻き爪を自分で治すための3つの方法と、セルフケアのリスク、などについて解説いたします。
軽い巻き爪を自分で治したい…どうすれば?
巻き爪とは、爪の端が内側に巻いてしまう症状のこと。
巻き爪が悪化するにつれて爪の変形が進み、皮膚を巻きこんだり、爪が皮膚にくい込んだりするようになります。
すると、皮膚が炎症を起こして痛みに悩まされることに…。
しかし、痛みがあまりない軽い巻き爪ならば、自分でも治せそうな気もします。
病院に行くほどではないので、できれば自分で治したいという人もいるでしょう。そんなときの選択肢として、次の3つの方法があります。
・巻き爪対策グッズを利用する
・爪の切り方に注意する
・テーピングを使う
それぞれの詳しい内容については、以下で解説していきたいと思います。
自分で巻き爪を治すなら?その1:巻き爪対策グッズを利用する
最近では、いろいろな種類の巻き爪対策グッズが販売されており、クリップやワイヤー、シール、プレートなどさまざまなタイプが揃っています。
巻き爪対策グッズの主な目的は、次の2つ。
・巻き爪の変形を改善する
・巻き爪による痛みを緩和する
爪にワイヤーやクリップ、シールなどを装着して、巻き爪による変形を自分で治すというものですが、爪の状態によっては思ったほど効果が得られないこともあります。
また、爪がくい込んでいる部分にテープを差し込んで、痛みを緩和するグッズも、くい込みが深い場合や、皮膚が炎症を起こしている場合には適していません。
ごく初期の痛みや炎症のない巻き爪に対して、一時的な対策として利用するのにとどめましょう。
使用中に痛みがひどくなったり、変形がひどくなったりしたときは、専門家に相談することをおすすめします。
自分で巻き爪を治すなら?その2:爪の切り方に注意する
巻き爪を自分で治すために、ぜひマスターしておきたいのが「正しい爪の切り方」です。
深爪は、巻き爪の原因のひとつ。
爪を短く切りすぎてしまうと、爪が伸びてきたときに端が皮膚にくい込んで、陥入爪になりやすいのです。
陥入爪の場合、皮膚へのくい込みを減らそうとして両端のとがった部分を切り落としてしまうと、さらに悪化をまねくので注意しましょう。
正しい爪の切り方のポイントをご紹介します。
長めに切る
爪の長さは、指先からはみ出さない程度に切りましょう。白い部分が残っている状態がベストです。
真っすぐに切る
爪先が丸くカーブするように切らずに、真っすぐに切ります。角はやすりで軽く整えます。
巻き爪の予防や改善のために、正しい爪切りを実践することは大切ですが、これだけで巻き爪を自分で治すことはできません。
巻き爪矯正とあわせて行う必要があります。
自分で巻き爪を治すなら?その3:テーピングを使う
巻き爪が皮膚にくい込んで痛いとき、その痛みを緩和する「テーピング」という方法があります。
伸縮性があるテーピングをある程度の長さで切り、痛みがある方の皮膚に貼り付け逆側に引っ張る方法です。
詳しくはこちらを参考にしてください→テーピング法
あくまでも、巻き爪が軽症の場合の一時的な対策と考えてくださいね。
セルフケアをしていても悪化することも…
巻き爪を放置していて、自然に治ることはありません。
放っておくと次第に爪の変形が進み、皮膚へのくい込みがひどくなるため、炎症を起こして膿が溜まったり、肉芽腫ができたりすることも。
そうなると、歩きづらくなるのはもちろんですが、足をかばって不自然な歩き方をするために、膝痛や腰痛を引き起こすこともあります。
また、爪水虫を発症している自覚がないと、爪が脆くなっているため、巻き爪矯正グッズによって爪が割れたり欠けたりする場合も…。
巻き爪と爪水虫を併発している人は意外と多いので、注意してくださいね。
爪の色が濁って分厚くなっていたり、ボロボロになっていたりするときは、皮膚科で爪水虫の治療を受けるようにしましょう。
市販の巻き爪対策グッズやコットンパッキング、爪切りなどの方法だけで巻き爪を自分で治すのは、簡単なことではありません。
ときには、セルフケアに頼っているうちに巻き爪が悪化してしまうこともあるので注意する必要があります。
最初は自分で治すつもりでいても、なかなか改善しないと感じるときは、巻き爪矯正のプロに相談することをおすすめします。
自分で治すことを考えるよりも、気になり始めたら早めに専門家に相談してくださいね。
まとめ
巻き爪を自分で治す方法として、主に次のようなものがあります。
・市販の巻き爪矯正グッズを利用する
・爪の切り方に注意する
・テーピングを使う
ただし、自分で治す場合は、痛みのない軽い症状の巻き爪に限ります。また、巻き爪が悪化して痛みや腫れが生じるリスクがあることも、知っておきましょう。