陥入爪に糸ようじを使うのはあり?悪化のリスクもある民間療法
陥入爪を放置していると肉芽ができ痛みが増すこともあります。
痛みは肉芽や皮膚に爪のトゲが刺さっているためで、痛みを緩和するために糸ようじを使ってトゲをはじき出す民間療法があります。
陥入爪による痛み緩和のための糸ようじとはどのように使用するのでしょうか。
また、民間療法はどれくらいリスクがあるのでしょうか。
今回は糸ようじを使用して陥入爪のトゲをとることのリスクについてご紹介いたします。
糸ようじを使った陥入爪のケアって?
陥入爪は爪切りのときなどにできた爪のトゲが皮膚に刺さり炎症を起こします。
炎症が繰り返されることで肉芽ができ痛みが増すこともあります。
このトゲを取るための糸ようじを使った民間療法があります。
糸ようじを使った陥入爪のケアで肉芽ができた指の痛みが緩和したとの声もります。
では、どのように糸ようじを使って陥入爪のケアをするのでしょうか?
食い込んでいるトゲの部分をはじき出す
糸ようじを使う陥入爪のケアでは、ドラッグストアでまとめて販売されているような一般的な糸ようじを使います。
糸ようじの下部分が平らで薄くなっているものが良いとされています。
そして、糸ようじと一緒にあると良いのがテーピング用のテープです。
入浴後などの爪が柔らかくなっているときに、テープを爪の横から反対方向に貼り爪と指にすき間を作ります。
そのすき間から糸ようじの下の部分を皮膚にそわせるようにし、指の腹方向へ動かすことで爪のトゲが出てきます。
斜め上にはじき出すことで皮膚に食い込んでいた爪がはじき飛び、皮膚に刺さっていた爪がなくなるというものです。
糸ようじを使った陥入爪のケアは多くのホームページやブログなどで紹介されています。
他にもクエン酸を用いる方法も
爪の部分は糸ようじを使い、肉芽は殺菌作用のあるクエン酸を使って肉芽を取るという方法も。
クエン酸を使った陥入爪のケア方法は、患部を清潔にした後に綿棒などでクエン酸を塗布します。
濃さは500ccの水に小さめのスプーン3杯ほどで、痛みが我慢できる方は10分くらい塗布したままにします。痛みが我慢できない方はすぐに流しましょう。
クエン酸を毎日患部につけ続けることで、乾燥して黒いかさぶたができるようです。このかさぶたを取ると肉芽がなくなると言われています。
しかしクエン酸が体質に合わなかったり、強い炎症を起こすことも。
陥入爪の糸ようじのケアでもそうですが、クエン酸を用いる方法も自己責任の民間療法です。
そして必ずしも症状が改善するというわけではなく、悪化するリスクの方が高いため安易にやってみるのは危険です。
糸ようじによる陥入爪のケアは炎症悪化にも繋がりかねない!
糸ようじによる陥入爪のケアは、肉芽や傷に触れるため痛みがあります。
さらに糸ようじが肉芽などに当たることで陥入爪が悪化することも。
また、いったん糸ようじのケアなどで症状が緩和しても、爪の切り方など原因を取り除かないと再び爪のトゲができて陥入爪になることも珍しくありません。
陥入爪が再発しないよう原因や改善方法を正しく知ることが大切です。
陥入爪をきちんと改善し、再発しないようにするためには専門院に相談しましょう。
炎症は刺激せずすぐ専門家に相談しよう
陥入爪により炎症は糸ようじのケアなど民間療法に頼らず、専門家に相談しましょう。
巻き爪の専門家は症状をみて「この場合は炎症を病院で治療してから陥入爪の施術をした方がいい」「炎症が軽いので、このような施術がおすすめです」など原因を探すだけでなく、改善方法の提案もしてくれます。
ご自身で原因や改善しようと思っても、やり方を間違えると悪化するので、炎症は刺激せずに専門家の意見を聞くことをおすすめします。
まとめ
糸ようじの下の部分を使い、肉芽や皮膚に食い込んでいる爪のトゲをはじき出すという民間療法があります。
多くのホームページやブログなどで紹介されている方法で、痛みがなくなったという声も。
糸ようじの他にもクエン酸を陥入爪の肉芽に毎日塗り、かさぶたにしてとるという方法もあるようです。
しかし、糸ようじやクエン酸を使った陥入爪のケアは、さらに炎症したりして悪化する可能性の方が高いです。
さらに、爪のトゲを抜いたところで根本的な原因を取り除かなければ、再発することも。
陥入爪のケアは糸ようじなどの民間療法をせずに専門家に頼りましょう。
できる限り早めの陥入爪のケアをしてくださいね。