巻き爪で壊死の危険性?糖尿病の方は注意が必要

巻き爪あれこれ
巻き爪で壊死の危険性?糖尿病の方は注意が必要
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する、名古屋の巻き爪専門家

巻き爪で壊死の危険性?糖尿病の方は注意が必要

あなたは、まだそんなに痛くないから大丈夫!と巻き爪と放置していないでしょうか?

痛くなると気になりますが痛くないと他ってしまうのは良くありません。

巻き爪を放置することによって、爪が食い込みできた傷口から炎症を起こして、場合によっては指が腐って壊死してしまうこともあるのです。

特に糖尿病の持病がある方は要注意で、巻き爪が原因となって指が腐ってしまう壊死を引き起こしやすく、症状によっては切断しなくてはいけなくなることもあります。

そこで今回は、巻き爪の特徴と原因、巻き爪によって指が壊死を起こさないようにするために糖尿病の方が日常でできる巻き爪対策について解説いたします。

巻き爪の特徴

巻き爪は、爪の角が内側に丸く曲がってしまい、爪が皮膚に食い込んでしまっている状態で、強い痛みや炎症を起こしていることがあります。

巻き爪は足の親指に起こることが多いのですが、ほかの足指でも起こることがあります。

巻いた爪が皮膚を傷つけて、傷ついた部分から菌が入ると炎症を起こして化膿し、感染症を引き起こすこともあるのです。

足の指の巻き爪がひどくなると、痛みをかばう不自然な歩き方になって、タコや魚の目、外反母趾、さらには足首や膝、腰の痛みなど、指以外の不調につながることもあります。

 

巻き爪が起こってしまう原因について

爪には巻く性質があるので、足の指を使ってしっかり踏みしめて爪に圧力がかかることで、指に沿う緩やかな適度なカーブを保っています。

なので、爪にしっかり圧力がかからず、足指を使わない状態が続くと、指の力が弱くなって爪がどんどん内側に巻いてしまうのです。

足指を使わない姿勢や歩き方以外にも、間違った靴の選び方や爪の切り方など、巻き爪につながる何気ない日常の生活習慣が積み重なって、巻き爪が悪化する原因となってしまうのです。

巻き爪によって指が壊死してしまうこともある?

巻き爪が皮膚に食い込むことによって、菌による皮膚の炎症が起こってしまうことがあります。

炎症を放っておくと、菌が皮膚や皮膚の内部にまで進んで細胞を破壊して出血、膿などを伴い、細胞や組織が死んでしまう壊死をはじめてしまうこともあるのです。

糖尿病の方は巻き爪による壊死に注意しよう!

糖尿病は高血糖が続く状態で、血管壁が傷ついたり、硬くなったり、もろくなったりします。

高血糖による血流が悪くなることで、酸素や栄養が届きにくくなり、心臓から遠い足は、影響を受けやすくなります。

糖尿病の方の場合は、曲がった爪に巻き込まれた皮膚から菌が入って炎症が起こりやすく、細胞や組織が死んでしまう壊死を引き起こしてしまうこともあるのです。

巻き爪によって皮膚の症状が現れたのに気づかずに放っておくと、壊死から足の切断につながってしまうこともあるので注意しましょう。

糖尿病がある場合は、爪が食い込むことで皮膚が傷ついているところを見つけたら、このくらいだから大丈夫と軽く考えずに、巻き爪対策を早めに行うようにしましょう。

 

日常でできる巻き爪対策について

足に合わない靴や深爪は、巻き爪のきっかけとなります。

自分の足にあった靴を選んで、指先を使って踏ん張りながら歩くことが巻き爪の予防につながります。

指が靴の中で動かせるように、つま先に1㎝ほどのゆとりがあり、かかとがしっかりしている靴を選びましょう。

紐靴は足の甲をしっかり固定できるように調節できるのでおすすめです。

爪の切り方は、爪は皮膚の先端まで伸ばして、爪の角は丸くカットせずにスクエアの形に切って、深爪にならないように注意しましょう。

爪切りは、巻き爪用の爪切りやヤスリを使うとお手入れがしやすくなります。

巻き爪の原因となる生活習慣の見直しをすることとあわせて、糖尿病の方は毎日のセルフケアも大切です。

糖尿病になると、神経障害によって足の感覚が鈍くなって痛みを感じにくくなっていることもあるため、傷ができていることに気がつかないこともあるのです。

糖尿病の方の場合は、皮膚の色や傷ができていないか、1日に1回はチェックすることも大切です。

皮膚の乾燥やひび割れがある場合は、乾燥のかゆみから搔いて足を傷つけてしまわないように、保湿剤を塗って足のセルフケアをしましょう。

自分の足にあった靴の選び方や正しい履き方、足の指を使う歩き方、セルフケアの仕方など、どうしたらよいのか不安であれば、専門家に相談してアドバイスを受けこともおすすめです。

 

まとめ

糖尿病が持病としてある方が巻き爪によって、爪が皮膚に食い込むことで傷をつくってしまうと、その傷口の部分に菌が入り込むことで炎症が起こり壊死しやすくなるので注意が必要です。

皮膚の色や傷ができていないかなど、少なくとも1週間に1回位はチェックして、巻いているようでしたら早めに巻き爪対策をしましょう。

爪の切り方は深爪にならないように注意してスクエアカットを心がけましょう。

また、巻き爪用の爪切りやヤスリを使って爪のケアをするとケアしやすいのでおすすめです。

状態が気になる方は早めに専門の院に足を運んでみてくださいね。

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・巻き爪とは? 原因や対策など

・巻き爪のあれこれ

・巻き爪 剥がす抜爪

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋巻き爪フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

元Jリーグトレーナーや同業者も推薦する、名古屋の巻き爪専門院 院長。
皮膚や爪を切ることなく、根本的な原因から巻き爪を解消する施術を行う。
1回で痛みが取れることから、名古屋で巻き爪に悩む人々に人気の施術法となっている。

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