
巻き爪は痛みがなければ酷くない?
最近、電話のお問い合わせやラインなどで「私、爪が巻いているので巻き爪だと思うのですが、痛みがないので酷くないですよね?」と行ったようなご質問を受けることがあります。
一般的に巻き爪は痛みが非常に強く、歩くのもままならないと行ったようなイメージがあり、痛みがなければ軽いものだと捉える方が多いみたいです。
しかし、痛みがなければ本当に巻き爪は酷くないのでしょうか?
僕が巻き爪の施術を行うときに実際にどう判断しているのか?
ご紹介していきます。
巻き爪について
巻き爪は爪のはじの部分が身体の内側に巻いてしまうことで、足の親指に起こりやすいものと言えます。
さまざまな年齢の方が悩まれており、年齢や性別によって痛みが異なるということは無く、痛みに関しては本人の生活や普段の行動などによるので個人差が大きいです。
痛み自体がおさまったとしても、巻き爪自体が自然に治ることは少ないので早めの対策が大切と言えます。
巻き爪は痛みが酷さの基準?
では巻き爪を判断する上で痛みの酷さは基準になるのでしょうか?
もちろん、目安の1つにはなりますが、痛みを基準に判断することはまずありません。
評価の中にどういったときに痛みがでているのかは、巻き爪を判断する上で参考にしています。
というのも痛みにも
・何もしていない状態で痛い方
・よく歩いたあとに痛い方
・特定の靴を履くと痛い方
・爪を切った後から痛い方
・ズボンや布団などが正面からぶつかると痛い方
などなど痛みが出るタイミングでどういった状態か判断しやすくなるので巻き爪の施術前にはこういった痛みの出るタイミングは参考にさせて頂いています。
見た目の落とし穴
皆さんは爪を見るときにどういった方向から見られますか?
僕の場合、実際の爪を見るときは目の前にあるのでしっかりと全体的にみますが、写真などでみるときは枚数などの問題で得られる情報が限られるため、正面からと真上からの写真を参考にすることが多いです。
実際に来院された患者さんにどうやってみてましたか?とお尋ねすると爪の正面からの見た目を巻き爪の基準としている人が多いようです。
しかし、正面から爪を見るときには大きな落とし穴があるので注意してください。
正面から見るときの落とし穴とはずばり「そのままでみてはいけない」点です。
皆さんは爪だけをパッとみて大丈夫そうとか、軽度っぽいと自己評価します。
爪を見る際は皮膚の位置も加味して見なければいけません。
例えば皮膚が盛り上がっている人は爪が皮膚の中にめり込んでいるので実際に状態より巻いていないように見えてしまいます。
このように通常より巻きが少なく見えることが多いのでここは落とし穴として注意が必要です。
こういった人は要注意
普段は痛みがないものの、自分の爪は巻いているかもと思っている方は経験上、特に注意が必要です。
なぜなら、普段は痛みが出ないように無意識に爪に負担がかからないように過ごしている可能性が高く、爪に負荷がかからないから痛みは出にくいものの、爪に一定の負荷をかけないと爪はさらに巻きやすくなってしまうため特に注意が必要と言えます。
また、爪が根本から巻いている方も要注意!
爪が伸びる期間は人によって異なりますが、一度生えてきた爪を一気に真っ直ぐにすることは難しいと言え、ある程度真っ直ぐで正常な爪が生えてくるまで必然的に矯正する期間が長くなってしまうからです。
まとめ
このように巻き爪は痛みがなければ酷くないというわけではなく、痛みを無意識化に回避している動作を普段からすることによって痛みを回避している場合も多いので、痛みはあまり巻き爪の評価基準にはなりません。
痛みがあれば病院や専門院にて早めに対処すべきですが、痛みがなくても一度爪を正面や真上からみてみてもしかして巻き爪かな?と思ったら早めに専門院などでご相談ください。