巻き爪の痛みは足のむくみで強くなる? その原因とは?

巻き爪の原因
巻き爪の痛みは足のむくみで強くなる? その原因とは?
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する、名古屋の巻き爪専門家

巻き爪の痛みは足のむくみで強くなる? その原因とは?

この前、巻き爪の悩みで来院した人を施術している最中に

「最近、夕方になると足がむくんできて痛むんだけど、どうにかできないですか~?

と相談してくれました。

うちはフットケア専門院なので巻き爪、外反母趾に限らず、普段からそういった足関連の相談を受けやすいけど、特にむくみを訴えられる方は多く、そのほとんどが女性の方。

その方もやはり、女性の方で普段むくみってどうしているんですか?と尋ねたら「良くわからないから、とりあえず適当にマッサージしてますよ~」って話していたんだ。

実際に、むくみがでてくるとどうしていいかわからず、自分流のやり方でなんとかしようと思っている女性の方は多く、でも実際に、むくみに対して色々と努力されているけど、なかなかうまくいかないことが多い。

では、なぜ女性の方はむくみやすく、痛みも伴ってしまうのか?
今回は、そんなむくみと巻き爪のお話をしていきたいと思います。

●巻き爪の痛みは足のむくみで強くなる?

足のむくみで巻き爪が痛くなるかどうかは、一概に言えるわけじゃないんだけど、経験上、実際に悩んでいた方が訴えることも多くあることから僕個人の見解としては「可能性はある」と思っています。

僕個人の考えでは足の指がむくんでしまう、すると本来爪と皮膚の間には隙間があるんだけど、むくんでしまうことによって、そのスペースがなくなってしまい、靴や皮膚に圧迫されて結果として痛みがでてしまう。

もしくは、足の指がむくむことによって中に炎症がある場合、その炎症部分が圧迫されてしまうことにより、痛みが出てしまう。

このように考えています。

なので、むくみが出やすい方が痛みをなくそうとするのであれば

①むくまないように動かす。
②むくまないような環境をつくる。
③そもそもの巻き爪を巻いてない状態にする。

シンプルにこれらを抑えることによって痛みが治まると考えています。

●むくみで爪が痛い場合の対処法

痛みを抑えるにはシンプルに爪が皮膚に当たる状態を防ぐ必要があります

一番簡単な方法としてテーピング法がオススメです。

やる前にまず「伸びるテーピング」と「はさみ」を用意します。

まずテープを爪の横に貼れるくらいの大きさに切り、食い込んでいる側の指に貼ります。

そのまま足裏の方に向かって引っ張ります。

引っ張りを緩めず足の方に貼ります

こうやって引っ張ることによって爪と皮膚の接触を防ぐことができます。痛い方はまず試してみてくださいね。

・参考→テーピングのやり方

しかし、このむくみはどうしてでてきてしまうのでしょうか?

●むくみってどうしてでてくるの?

むくみは、環境や状態によってでてくるかどうかが変わりやすいと言われています。

例えば、心臓に問題があったり、腎臓に問題があるような方は対策をしていても、むくみやすくなってしまうので、異常にむくみやすい方はまずは病院で見てもらうといいでしょう。

そうでない場合は、むくみができる大まかなメカニズムとしてまず、心臓が動くことによって血液が動脈に乗って流れます。

そして、この血液が身体中に行き渡り、いろんな場所に成分を渡し終えたものが静脈やリンパに運ばれて心臓に戻っていくのですが、戻るときに何らかの理由で戻りにくくなっていると、それが溜まってしまいむくみになってしまいます。

もし、貴方が立つことが多い仕事をされているようであれば単純に、足の低い位置から心臓まで戻ろうとしてもなかなか重力の関係で戻りにくいです。

また、貴方がデスクワークをされているようなら、足や腰の部分が椅子などに圧迫されることによって血流が悪くなり、結果として戻りにくくなってしまいます。

すると、戻れなくなったものが徐々に溜まって行き、夕方頃に見た目でもわかるくらい出てくることがあります。

また、女性の方が男性に比べて圧倒的に筋肉量が少なく、筋肉量が少ないと、むくみを戻す力が弱いことから女性の方がむくみやすいと言えます。

●むくみは食事から!?

このように、でてくるむくみ!食事が大きく関わっています。
なので、食事にも気をつけるべきです。

ラーメンや漬物、味噌汁や梅干しなど塩分の高いものを普段からよく食べていませんか?
塩分が高いものを食べ過ぎてしまうと、脳が体内の塩分濃度を下げようと水分を身体に取り込もうとします。

すると、身体から余計な水分が出て行かなくなってしまい、結果としてむくんでしまいます。また、アルコールや糖分が多い物もむくみにつながる可能性が高くなってしまうので、普段からこれらの食事をよく摂取される方は気をつけてください。

では一体どんな食事ならむくみにいいのでしょうか?

①レモンやグレープフルーツなど
これらの食べ物は「クエン酸」が多く入っており、クエン酸を摂取することにより、水分の循環を改善してくれるのでおすすめです。

②わかめなどの海藻系、大豆など豆系
これらの食べ物には「カリウム」が多く含まれており、カリウムは身体のの中の塩分や水分を調整する働きがあり、摂取することにより、むくみを解消しやすくなります。

③かぼちゃやごま
これらはビタミンEを多く含んでおり、ビタミンEは血の流れをよくする作用があり、摂取することによって、むくみを予防する効果があると言われています。

これらをしっかりとバランスよく食事に取り入れることにより、むくみができにくい状態が保てます。普段から塩分を多く取っている方は、バランスに気をつけてくださいね!

●むくみを解消しよう

これらの食事に気をつけていてもむくみがよく出る方は普段から簡単な運動をすることでむくみを予防することができます。

簡単な運動の例として、まずは横になれる場所で仰向けになります。

次にタオルを丸めたり、クッションを下におき足を心臓より高い位置になるようにします。

可能であれば包帯などを足の先端部分より膝辺りまで圧迫するように巻いて行きます。

その状態で何十回か足首を上下させます。

次に圧迫するように巻いた物を大体でいいのである程度の範囲まで緩ませます。

その状態で先ほどと同じように足首を何十回か上下させます。

また、先ほどと同じように圧迫するように巻いた物をある程度の範囲まで緩ませます。

この「足首を上下に動かす」運動と「圧迫しているもの」を緩ます事を圧迫しているものが無くなるまで繰り返します。

こうすることでむくみはかなり軽減されます。

なぜ軽減されるかというと、例えばむくみが心臓からきている水分だとして、戻る場所が高い位置にあるとしたら戻りにくいですよね?

しかし、単純に戻る場所がいまいる場所より低い位置にあるとすればそちらに戻りやすくなります。

そのため、足の位置を心臓を高い位置に置く必要がありました。また、水分は圧力が高いところより、低いところの方を好みます。

なので、意図的に圧力の高いところ、圧力の低いところを作ることによって水分の移動を円滑にします。

むくみを解消する上で筋肉には弁がついており、筋肉を動かすことでこの弁はポンプのように作用し、むくみを押し戻す働きをしてくれます。

普段からむくみを気にしている方は是非試してみてくださいね!

●まとめ

今回は巻き爪と足のむくみの関係についてお話ししてきましたがどうだったでしょうか?

むくみがある状態は決していい状態ではなく、足がうまく使えなくなっていることによって、引き起こされていたり、食事のバランスが悪くなることによって引き起こされていたりします。

なので、これらに普段から気をつけてむくまない状態を目指してみてくださいね!

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋巻き爪フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

元Jリーグトレーナーや同業者も推薦する、名古屋の巻き爪専門院 院長。
皮膚や爪を切ることなく、根本的な原因から巻き爪を解消する施術を行う。
1回で痛みが取れることから、名古屋で巻き爪に悩む人々に人気の施術法となっている。

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