陥入爪で肉芽ができた時の治療は?手術すべき?
爪角が周りの組織に食い込んでしまい、強い痛みや炎症を起こしてしまう陥入爪。陥入爪で悩む人は年々増えているといわれています。
陥入爪は肉芽ができるケースがあり、それで悩む人も少なくありません。
今回は、陥入爪で肉芽ができた時の治療について、お伝えしたいと思います。
陥入爪を放置したり何度もすると肉芽が出ることがある
深爪やサイズの合わない靴を無理して履き続けたこと、ケガなどが原因で発症することが多い陥入爪。
特に深爪は、巻き爪や陥入爪の原因になりやすく、爪を正しく切り、爪角を正しく処置することが大切です。
陥入爪を放置したり、何度も陥入爪になると、爪角周辺部分に、肉芽が出ることがあります。肉芽が出ると、そこから出血しやすくなるため、靴や靴下を履くことが難しくなることも。
足の親指が多いですが、手の指にできることもあります。
肉芽が出ると、自力での対処は難しくなり、治療が必要になることがほとんどです。
陥入爪でできる肉芽とは?
陥入爪でできてしまう肉芽は、毛細血管拡張性肉芽種(化膿性肉芽腫)で、陥入爪の横の組織が盛り上がっている状態です。
陥入爪の炎症が続いた影響による変化であり、多くの場合は治療が必要になります。
肉芽は、出血しやすく、組織から汁が出ることも。
組織から汁が出るようになると、周囲の組織に「ただれ」が起きてしまい、その影響を受けて爪がさらに柔らかくなり、変形を起こしやすくなってしまいます。
肉芽ができてしまうと、自然治癒することは困難で、もし治まったとしても、再発してしまう可能性は高いです。
肉芽を出さないためには、自己判断せず、早期に適切な対策や治療を受けることが大切。
痛みや炎症は我慢せず、すぐに専門家を頼りましょう。
陥入爪によって肉芽ができた場合の治療法
陥入爪によって、肉芽が形成された場合の治療法は、どんなものがあるのでしょうか。
化膿があり、肉芽も出ている場合は、アクリルガター法の適用が多いとされています。
アクリルガター法とは、切り込みを入れた柔らかいチューブ(点滴用などが多い)で、患部を保護する方法です。チューブは縫合糸や樹脂を使って、固定します。
違和感は数日で消え、痛みも徐々に緩和していきます。どうしても痛みが強いという場合は、局部麻酔を使います。
アクリルガター法は、肉芽の状態によっては逆効果になるので、専門家による適切な判断が必要です。これで炎症や痛みを抑えてから、陥入爪自体の矯正や治療を行います。
肉芽部分の治療には液体窒素やガスレーザーが使われることも
肉芽部分の治療には、液体窒素やガスレーザーを用いることがあります。肉芽部分が過剰な場合、液体窒素やガスレーザーを使って、肉芽を縮小させるのです。
それから、陥入爪の治療や対策をするというわけです。
液体窒素やガスレーザーは、イボやホクロの除去にも用いられますが、液体窒素をあてる時は、痛みがともなうことがほとんどです。
液体窒素やガスレーザーを使った治療後は、しばらく通院が必要になります。
まとめ
陥入爪で肉芽ができるのは、炎症を放置したり、陥入爪が再発した場合に多いといわれています。
肉芽は、爪横の組織が盛り上がったものをいい、肉芽ができると出血しやすく、痛み・炎症ともに強くなって、歩くことや靴を履くことに支障が出るケースがほとんどです。
肉芽が出ると、まずはアクリルガター法などで、痛みや炎症の鎮静を図ります。そのあと、陥入爪自体の処置や治療になるケースが多いです。
また、肉芽自体が過度の場合は、液体窒素やガスレーザーなどを使って、肉芽縮小をすることも。
陥入爪で大切なのは、肉芽が出る前に適切な処置や対策をして、悪化させないこと。悪化させないためには、陥入爪かな?と思ったらすぐに専門家をたずねることが大切です。
肉芽が出る前に、しっかりと対策をするようにしましょう。