痛い巻き爪はマニキュアが原因? 巻き爪を助長する要因とは?
巻き爪とは?
巻き爪とは爪が身体の方向に向かって巻いていってしまう爪の変形のことを指します。
この巻き爪を引き起こしてしまうと、爪が自分自身の皮膚にぶつかり、食い込みやすくなることで皮膚に炎症を起こし、指に強い痛みを引き越す原因となる非常に厄介なものです。
一度巻き爪の痛みが出てしまうと普段から痛みを庇う癖がつきやすく、庇うことにより痛みはある程度抑えられても、庇うことで歩き方が変になってスタイルが崩れてしまったり、身体の重心をずらすことによって身体の歪みがでてしまったりと、さまざまな症状を引き起こす要因になってしまいます。
なかでも特に女性の方は、ヒールで歩くときに爪の正面からぶつかったり、ストッキングに爪が締め付けられたり、夕方以降は脚がむくむことによって爪が圧迫されたりと、場面場面で痛みを訴えられる方が多いと言えます。
そもそもマニキュアとは
マニキュアとは爪に色、着色をする行為のひとつで語源としてはラテン語の「manus」と「cure」を合わせて作られた言葉が語源といわれています。
このマニキュアはなんと古代エジプトにはすでに存在していたようで、自動車用のラッカーができた頃に世の中に現代のようなマニキュアが始まり、日本では1970年代頃から広まってきたと言われています。
よくネイルと混同されてしまいますが、ネイルはネイルカラーやジェルネイルといった爪自体を指す場合が多く最近はアートをしている爪のことを指す場合もあるようです。
どうしてマニキュアが巻き爪の原因に?
ではどうしてマニキュアが巻き爪を引き起こす原因になってしまうのでしょうか?
実はマニキュア自身の問題というより、マニキュアを行うにあたって、マニキュアをオフするときや爪を削る作業を行うことによって引き起こしやすくなってしまいます。
マニキュアをオフするときに使う代表的な除去液のアセトンは使用することによって素早く簡単にマニキュアをオフすることができますが、車やバイクのメンテナンスにも使われたり、生き物を脱脂して標本にするときに使用するほど溶解力が強い成分が入っている為、マニキュアをオフするのと一緒に爪の水分や油分も落としてしまいます。
そうなると爪の素である根元の部分から強力に水分が奪われてしまうことによって、爪全体が乾燥しやすくなってしまうことから爪の変形に繋がってしまいます。
また、マニキュアを爪にしっかりと定着させ、維持しやすくするために爪の表面をある程度ファイルなどで削って整えることがあります。
爪の表面を削ることにより、爪に凹凸ができてしまったり、爪が薄くなることによって、爪が変形しやすくなり、さらに巻き爪を助長する要因となってしまうのでこれらを行うときは特に注意が必要と言えます。
マニキュアをしながら巻き爪を予防するための対策
それでは、どうすれば巻き爪を予防することができるのでしょうか?
ここではマニキュアをしながら、巻き爪を予防するための予防を3種類紹介していきます。
①爪の保湿
爪はもともと乾燥しやすいのですが、マニキュアを行うことによりさらに乾燥しやすい状態が続くのであれば、少しでも爪が乾燥しないように普段から爪の表面にネイルオイルやキューティクルオイルといったもので爪の保湿をこまめに行うことが大切と言えます。
また、余裕があれば爪の乾燥を防ぐニベヤなどのハンドクリームも合わせて使うと保湿効果も上がるためより効果的と言えます。
②オフする頻度をさげる
マニキュアを頻繁に交換することで爪の水分を奪う機会も増えてしまうので、爪を傷めないためにも頻繁に交換するのは気をつけましょう。
爪を削らない場合はある程度負担は減りますが少なくとも2週間に1回以上の頻度で行うことは爪に対しての負担が大きくなってしまうので控えましょう。
③普段の食事に気を使う
爪は皮膚の一部であり、健康的な食事をとることにより綺麗な爪を作ったり保つことができます。
例えば
・爪の元になるタンパク質(肉や大豆など)
・爪を丈夫にしてくれるビタミンA(黄卵、緑黄色野菜など)
・細胞の成長や再生を行うビタミンB(りんご、レバーなど)
・爪の形成に必要なカルシウム(乳製品、イワシなど)
などをバランスよく摂取することにより爪に必要な成分が行き渡りやすく、良好な状態が保ちやすくなります。
食事をとるときは是非参考にしてみてくださいね。
まとめ
マニキュアには痛い巻き爪を助長してしまう要因が何個かあると言えます。
普段からこれらを意識することによって、巻き爪になるリスクを下げることができるので普段から意識して実行してみてくださいね。
また、マニキュアをしていると巻き爪の矯正ができないと思われている方も多いのですが当院の巻き爪矯正はマニキュアをしていても巻き爪矯正が可能ですので、痛みが辛い、マニキュアをしていても巻き爪矯正がしたいという方は早めに相談してみてください。