陥入爪を治したい時は何科に行けばいいのか?

陥入爪と病院
陥入爪を治したい時は何科に行けばいいのか?
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する、名古屋の巻き爪専門家

陥入爪を治したい時は何科に行けばいいのか?

手や足の爪甲の縁が周りの組織(皮膚や肉)に食い込んでしまい、強い痛みや炎症を起こしてしまう陥入爪。

陥入爪を治したいと思った時、何科に行けばいいのでしょうか。また、陥入爪のケアは、病院以外でもできるのでしょうか。

今日は、陥入爪になったら何科に行くべきか、解説していきたいと思います。

陥入爪の治療なら何科に行くべき?

陥入爪の症状に悩む人は、年々増え続けているといわれています。陥入爪になってしまい、治療をしたいと思った時、何科に行くべきなのでしょうか。

陥入爪の場合、皮膚科・整形外科・形成外科で治療を受けることができます。

巻き爪や陥入爪の治療法は、病院や医師によって違います。

また同じ科であっても、病院やクリニックによって、扱う治療方法は変わりますので、受診前に確認しておくといいでしょう。

多くの場合、皮膚科・整形外科・形成外科、それぞれの得意なアプローチで治療をすることがほとんどです。

また、治療によっては、保険が使えないこともあります。 

病院で陥入爪の治療をする前に違いを知っておこう

病院の科って、その違いがわかりづらいことが多いですよね。

受診する科の内容がよくわからないと、どの科に行けばいいのか、わからずに迷ってしまいますよね。

特に、形成外科と整形外科は違いがわかりづらいという声があります。病院で、陥入爪の治療をする前に、違いを知っておくようにしましょう。

皮膚科でできる治療、整形外科でできる治療、形成外科でできる治療は、明確に違いがあり、得意分野もそれぞれ違います。

大まかにでも、それぞれの科の特徴を知っておくと、治療を選ぶ時の役に立つでしょう。

皮膚科

皮膚科は、皮膚の異常や、皮膚の症状がある場合に受診します。爪や髪は、皮膚の一部と考えられています。
したがって、爪の異常である巻き爪や陥入爪は、皮膚科で治療をすることができます。

皮膚科で治療対象になるのは以下のものです。

・アトピー性皮膚炎
・湿疹、薬疹、じんましん、にきび、肌荒れ、口周囲皮膚炎など
・乾癬、掌蹠膿疱症など
・色素異常
・脱毛症、頭部湿疹、ふけなど

そのほか、足白癬や足爪白癬、タコ・うおのめ、帯状疱疹なども皮膚科で治療できます。

整形外科

整形外科は、身体の運動器の改善を最優先にして、治療に取り組みます。

運動器とは、骨格系(骨や関節)と、筋肉や神経系などの、身体を支え動かす部位をいいます。脊髄や骨盤、四肢の異常も、整形外科の分野になると考えていいでしょう。

整形外科で治療対象となるのは以下のものです。

・運動器の外傷(骨折や脱臼、打撲ほか)
・先天性疾患(股関節脱臼、内反足ほか)
・自己免疫疾患(リウマチほか)
・代謝性疾患(骨粗しょう症、痛風ほか)

上記以外にも、腰痛、肩こり、変形性関節症なども、整形外科の治療分野です。また、リハビリテーションも、整形外科の分野に入ります。

陥入爪は、運動機能に支障が出る疾患ですので、整形外科でも治療対象になります。

形成外科

整形外科と混同されやすい形成外科ですが、領域は整形外科と異なります。

「機能改善」を得意とする整形外科とは違い、形成外科は、「身体の表面」や「形」の改善を得意とする科です。

形成外科で治療できるのは以下のものです。

・ケガや火傷、床ずれなどの傷治療
・手術(癌など)で失ってしまった組織や機能の改善、再建
・先天性の奇形や欠損の修正
・皮膚の異常(イボやホクロなど)の切除

上記の他、若返りや美容外科の治療も行っています。

形成外科と美容外科の違いは、形成外科が保険診療をメインとするのに対し、美容外科は原則自費診療になることがほとんどである、という点です。

保険診療上で正式な病名があり、それに対応する保険術式があれば保険が使え、その場合は形成外科で治療をすることができます。

対して、保険術式はあるけれど、正式な病名が無い場合は、美容外科での治療となり、自費扱いになります。

正式な病名はあるけれど、保険術式が無いという場合は、自費扱いにはなるものの、必ずしも美容外科診療になるというわけではありません。

病気の原因が何かによって変わることもありますが、その判断基準は非常に微妙だといわれています。

そのようなこともあり、最近では、形成外科美容外科と標榜する病院も出てきました。

陥入爪は、身体の表面や形の異常ですので、形成外科で治療可能です。

 

陥入爪の予防方法

なってしまうと辛い陥入爪ですが、予防する方法はあるのでしょうか。

陥入爪になりやすいとされる要因には以下のものがあります。

・深爪
・合わないサイズの靴を無理に履く
・癖のある歩き方

これらに注意することで、陥入爪や巻き爪はかなり防ぎやすくなるといっていいでしょう。

まずは正しく爪を切るようにしましょう。
爪の白い部分をすべてカットすると、深爪になりますので、やめておきましょう。

爪の形は、スクエア状に整え、爪端は角が鋭角にならないよう意識してください。
ヤスリを使い、爪の切り口を滑らかにするといいですね。

足の爪、特に親指は爪が固いこともあり、小さなトゲができやすく、それが陥入爪の原因になることがよくあります。

足の爪を切るのは、爪が柔らかくなる入浴後にすると、切りやすくなりますよ。
靴を選ぶ時、試し履きをしたら、歩いたりしてよく足を動かすようにしましょう。

ビジネスシューズやパンプス、ハイヒールなどは、足のサイズや形に合ったものを見つけるのが難しいこともあります。

シューフィッターなど靴の専門家に相談しながら、選ぶようにするのも一つです。

もし購入した靴が合わない場合は、我慢して履き続けるのは避けましょう。

どうしても履く必要がある時は、中敷きや、インソールなどを使うといいですね。その際も、できるだけ靴の専門家に相談するといいでしょう。

正しく爪をカットし、足に合う靴を履いていても、歩き方がおかしいと陥入爪になりやすいといわれています。

靴のかかと部分や、靴底の減り方で歩き方の癖がわかるといわれています。
ぜひ一度チェックするようにしましょう。

正しい歩き方は、たくさんノウハウがありますが、歩き方のプロにチェックしてもらうのもいいですね。

入浴時や寝る前に、オイルなどを使ったフットケアをするのもおすすめです。

陥入爪になると、日常生活に支障がでやすくなり、時には、膝や腰など他の部位まで痛めてしまうことも少なくありません。日頃からできるだけケアをするようにしましょう。

 

陥入爪対策なら爪の専門院もあり

陥入爪対策であれば、爪の専門院でも対策することができます。

爪の専門院では、主に爪の矯正を中心に対策法を提案しています。

爪の専門院ならではの、豊富なデータと、多様な対策法で、爪に関する悩みの改善に取り組んでいます。巻き爪や陥入爪はもちろん、深爪補正などにも対応してくれますよ。

 

まとめ

陥入爪になったら、治したい時は何科を受診すればいいのでしょうか。

陥入爪や巻き爪の治療は、皮膚科・整形外科・形成外科で可能です。
それぞれ得意な治療のアプローチがありますので、事前によく確認するようにしましょう。

爪は皮膚の一部と考えられていることから、爪は皮膚科で治療すると思う方もおられますが、運動機能改善を得意とする整形外科や、身体の表面や形を治す形成外科でも治療することができます。

それぞれの科の特徴を知っておくといいですね。

陥入爪は、爪の専門院でも相談することができます。
爪の専門院ならではの、豊富なデータに基づく矯正法や対策があります。

色々と検討し納得の行くところに足を運んでくださいね。

 

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・陥入爪とは?

・陥入爪と病院

・陥入爪は皮膚科に行くべきか?

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋巻き爪フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

元Jリーグトレーナーや同業者も推薦する、名古屋の巻き爪専門院 院長。
皮膚や爪を切ることなく、根本的な原因から巻き爪を解消する施術を行う。
1回で痛みが取れることから、名古屋で巻き爪に悩む人々に人気の施術法となっている。

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