どんな人が受ける?陥入爪手術フェノール法について!

陥入爪と病院
どんな人が受ける?陥入爪手術フェノール法について!
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する、名古屋の巻き爪専門家

どんな人が受ける?陥入爪手術フェノール法について!

爪の端が皮膚に刺激を与えることで炎症を起こしてしまう陥入爪。
主に、足の親指の爪で起こり、炎症がひどくなると化膿したり、肉芽ができたりします。

症状が悪化すると腫れや激しい痛みに悩まされ、靴を履いて歩くことすらつらくなるので、早めに治療することが大切です。

そんな陥入爪の治療法には、フェノール法という手術方法があります。
このフェノール法はどんな人が受ける手術なのでしょうか?

今回はフェノール法という陥入爪の治療法についてご紹介します。

フェノール法は縫合不要の陥入爪手術

フェノール法とは、縫合の必要がない陥入爪手術の方法です。
手術というと、縫合したり抜糸をしたりするイメージがありますよね。

しかし、このフェノール法は外科手術なのに縫合も抜糸も不要。

皮膚に食い込んだ部分の爪を根こそぎ切除し、薬品を使って処置をするという比較的新しい治療法です。

爪を根本から取り除いた後、爪を作っている爪母部分にフェノールという薬品を塗って焼いてしまいます。

フェノールは組織腐食作用のある薬品なので、この薬品を塗った部分の爪は生えてこなくなります。

手術時間も短く済み、保険診療で行えるので、医療費の負担も少なく済むのが特徴です。
縫合しないため、出血も少なく、術後の痛みも翌日くらいには治まります。

手術の当日から入浴することも可能です。

 

フェノール法の手順について

フェノール法はどのような手順で行われる手術なのでしょうか?

1.ブロック注射で麻酔をする
2.炎症を起こしている部分の爪を爪母から取り除く
3.取り除いた部分にフェノール液を塗る
4.生理食塩水で洗浄する
5.指に包帯を巻く

麻酔をしてから処置を完了するまでの時間は、30分程度しかかかりません。
痛みも出血も少なく、つま先の細い靴以外であれば次の日から靴を履くこともできます。

 

フェノール法での手術を受ける人

フェノール法で手術を受ける人は、どのような人なのでしょうか?

皮膚を切らない治療法なので、できるだけ痛くない方法で手術をしたい人におすすめです。

爪を伸ばす必要もないため、すぐに治療したい人にも良いですね。また、手術方法によっては、術後何日もの間靴を履くことができません。

しかし、フェノール法での手術なら翌日から靴を履くことができるので、サンダル履きでは困るという人にもおすすめの方法です。

 

陥入爪が慢性化している

陥入爪がなかなか治らず慢性化していると、痛みも強く感じるようになります。
歩くたびに痛いのですから、一刻も早く痛みから解放されたいと思う方も多いはずです。

また、陥入爪は巻き爪と合わせて起こることも多いので、巻き爪矯正を希望する方も少なくありません。

しかし、矯正をするために爪を伸ばしている期間も、陥入爪の痛みは続きます。
陥入爪が慢性化してしまうと、思うように巻き爪矯正をすることもできません。

そのような場合は、フェノール法を採用することもあるようです。

化膿や炎症が進行している

化膿していたり、炎症が進行していたりすると、腫れて肉芽ができてしまうこともあります。肉芽は肉芽腫ともいいますが、皮膚が赤く盛り上がってしまう状態のこと。

痛みも強くなり、靴による圧迫を苦痛に感じるようになります。さらにひどくなると、ばい菌が入り化膿してしまうことも。

ここまで進行すると、普通に歩くのもつらくなっていることでしょう。

フェノール法は、化膿や炎症が進行しているケースでも手術できる方法です。

フェノール法が向いていない・できない人

フェノール法が向いていない人やできない人もいるので注意が必要です。

フェノール法が向いていないのは、巻き爪の症状がひどい人。
爪の巻き方が強く、切除するのが難しい場合です。

また、フェノール法は、皮膚に食い込んでいる部分の爪を根本から切除し、その部分の爪を生えなくしてしまう治療法です。

そのため、もともと爪の幅が狭い方には向いていません。

爪の幅が今まで以上に狭くなってしまうと、足の指に力が入らなくなるなど不自由さを感じる可能性があるためです。

そして、高血圧症や狭心症などがある方や、末梢の循環障害がある方は、フェノール法ができない場合があります。

循環器系に持病のある方は、治療を受ける前に相談するようにしましょう。

 

まとめ

歩くこともつらくなるほど痛みが強い陥入爪や、慢性化してしまった陥入爪、炎症や化膿が進行してしまった陥入爪には、フェノール法という治療法で手術をすることがあります。

フェノール法は皮膚を切らずに行う手術なので、縫合不要で痛みも少ない治療法です。
しかし、皮膚にめり込んでいる部分の爪を切除した後は爪が生えてきません。

切除した分だけ爪の幅が狭くなるため、爪の幅がもともと狭い人や巻きが強すぎる爪の人には向かない方法です。

陥入爪は、ひどくなればなるほど治療の選択肢が少なくなり、改善にも時間がかかります。これくらいなら大丈夫と思わず、早めに専門家に相談するようにしましょう。

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この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋巻き爪フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

元Jリーグトレーナーや同業者も推薦する、名古屋の巻き爪専門院 院長。
皮膚や爪を切ることなく、根本的な原因から巻き爪を解消する施術を行う。
1回で痛みが取れることから、名古屋で巻き爪に悩む人々に人気の施術法となっている。

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