巻き爪矯正法のVHOとは?
大人だけでなく、子供も悩ませる巻き爪。
日本では、10人に1人が巻き爪で悩んでいるといわれていて、インターネットを使って治療法を探している人もたくさんいるのではないかと思います。
今回は、巻き爪矯正法のVHOについて詳しく解説していきたいと思います。
巻き爪矯正のVHOとは?
VHOとは、重い巻き爪を矯正する方法として、ドイツで開発された技術のことをいいます。
Virtuose → 名人、熟練した
Human → 人間の、人間らしい
Orthonyxie → Orthos(まっすぐ)+Onyx(爪)
の頭文字をとって、VHOと命名されたといわれています。
VHOは手術ではなく、出血や痛みを伴わない施術方法です。
人間の自然治癒力を活かし、VHOの施術を受けられる方への負担が少ない施術方法として知られています。施術で使用するのは、VHO専用のスチール鋼です。
VHOの施術は以下のようになります。
・スチール鋼を爪のカーブに合わせてカットし、爪のカーブに近い形状にする。
・これを爪の左右端に引っ掛けるようにし、フック(専用のもの)を使って巻き上げ固定。
・余分なワイヤー部分はカットし、ワイヤーの固定部分をカバーするために、人口爪をセット。
ワイヤーを使った部分は、一見すると爪や皮膚に食い込んでいるように見えることもありますが、浅くしか突き刺さないので、出血や痛みは起こりません。
よって、施術に麻酔を使用するということもありません。
爪が伸びるとともに、ワイヤーも移動しますので、定期的にワイヤーの付け替えを行います。
矯正期間は、半年~数年くらいで、健康保険が使えないため、自由診療扱いとなります。
費用や詳細については、施術前によく確認するようにしましょう。
巻き爪矯正法VHOの利点
巻き爪矯正法VHOの利点とはなんでしょうか。
まず、先述したように、施術時や施術後に痛みや出血がなく、施術に麻酔を使用しないというのは、大きな利点といえるでしょう。
また、人工爪を使用するので、爪が短くても矯正することができます。
一度ワイヤーを装着すると、数か月はそのままでいいので、頻繁に通院する必要がないのも楽ですよね。
非常に強い矯正力がありますが、自爪にかかる負担はほとんどありませんので、自爪が伸びることを邪魔することもありません。
以上の点から、VHO施術後も日常生活に支障が出ることはほぼ無く、スポーツや履く靴に制限がかかることもないので、巻き爪で悩む前の生活に戻れるといってもいいでしょう。
ワイヤーを外した後、再度巻き爪による痛みが出た場合は、もう一度VHOを施術するケースがほとんどです。
巻き爪矯正法VHOの欠点
利点が多い印象の巻き爪矯正法VHOですが、欠点はあるのでしょうか。
まず、約3か月毎ではありますが、ワイヤーの付け替えが必要になります。
VHOの矯正期間は半年~数年が多いので、矯正期間は長いといえるでしょう。
また、巻き爪の状態によっては、施術できなかったり、局部麻酔を使用するケースがあります。
親指(第1趾)のみ施術可能という病院や専門院が多いので、もし他の指の施術を検討されている場合は、事前に照会するようにしましょう。
また、費用面についても、事前に問い合わせをされるといいですね。
施術は、VHO法を考案した会社のライセンスがないとできないとされています。
全ての病院や専門院で、VHOの施術ができるというわけではありませんので、この点も注意するようにしましょう。
巻き爪矯正法VHOの注意点
巻き爪矯正法VHOの注意点についても説明したいと思います。
VHO施術時や施術後、痛みや出血は無いとされていますが、施術後に患部が炎症を起こして痛みが出ることもあります。
この場合、炎症や痛みの可能性として、感染が考えられます。
患部を頻回に洗浄した後、市販の消毒薬を使ってしっかり消毒することで、数日で改善していくとされています。
また、ワイヤーはスチール鋼を使用しますので、金属アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。VHO施術後、皮膚炎などのアレルギー症状が出たというケースがあるからです。
施術前に、必ず金属アレルギーがあることを伝え、よく相談するようにしましょう。
VHO施術後、ワイヤーが外れてしまうことがあります。
多くの場合、爪が割れるトラブルが原因となるようです。
ワイヤーが外れた場合は、可能な限りワイヤーを探すようにしましょう。
特に温泉やプールなどで外れた場合は、よく探すようにしてくださいね。
外れたワイヤーに気が付かず、踏んでしまうなどしてケガにつながることもあります。ワイヤーが外れていないか、適時チェックすることを習慣づけるようにしましょう。
まとめ
巻き爪矯正法のVHOは、ドイツで生まれた技術です。
VHOは手術ではなく、専用のワイヤー(スチール鋼)を使用して行う矯正法で、施術時や施術後に痛みや出血を伴わないため、施術を受ける人にかかる負担がとても少ないことで知られています。
ワイヤーを浅く爪に引っ掛け、人工爪でワイヤー部を固定するというものなので、自爪の成長を妨げることなく、人間の自然治癒力を活かすことができます。
VHOは、患部の爪が短くても施術ができ、施術後に生活の制限がかかることも無いので、その点でも負担が少ない矯正法といえるでしょう。
ワイヤーの付け替えは大体3か月毎とされており、頻繁に通院する必要はありませんが、矯正の期間は半年~1年くらいがほとんどで、矯正期間が長いと思われる方もいるでしょう。
また、自由診療であることや、親指(第1趾)のみ施術可能という病院や専門院が多いので、事前によく確認するようにしましょう。
施術時に麻酔を使用することは無いとされていますが、巻き爪の状態によっては使用することもあります。
また、施術後に痛みや炎症が出た場合はどのように対処すればいいかも、事前に確認されるといいですね。
VHOはスチール鋼を使用しますので、金属アレルギーをお持ちの方は、施術前に必ずそのことを申告するようにしてください。