陥入爪治療におけるテーピング法について
巻き爪が皮膚に食い込むと陥入爪と呼ばれる状態になり、痛んだり炎症を起こしたりするようになるので注意が必要です。
運動やスポーツ、長時間・長距離の歩行ができなくなったり、きつめの靴が履けなくなったりする他、ひどくなると多くの靴が当たるようになったり、歩行に困難が生じるようになったりしますよ。
日常生活に支障が出るようになっては、困りますよね。
陥入爪はテーピングで改善が図れ、軽度であればセルフケアでテーピングを行っても悪化予防や症状軽減の効果が期待できます。
陥入爪に対するテーピングの利点や、セルフケアで行うテーピング法のやり方をご紹介しますね。
陥入爪の軽度・中度・重度について
陥入爪は爪の両側が皮膚に食い込んだ状態になることで、巻き爪に伴ってなるケースが大多数を占めます。
なりかけや早期のうちであれば食い込みは浅く、赤みや違和感がある程度の軽度の状態ですが、次第に重症化し、痛んだり炎症したりする中度や重度に悪化します。
また、陥入爪がひどくなると皮膚の傷ついた部分が盛り上がって固くなる肉芽が生じ、激しく痛んだり細菌感染を起こしたりします。
陥入爪が軽度であればテーピング法が選ばれることも
重症化して、中度や重度に悪化した陥入爪は、皮膚への食い込み具合によって、消毒や消炎作用のある外用薬の塗布、抗生物質の内服、肉芽の切除といった外科的な処置が必要になります。
しかし、陥入爪がまだ軽度であるうちは、もっと簡単な方法で改善させることができますよ。
患部や患部付近をテープで固定するテーピング法は様々な場合に行われますが、陥入爪や巻き爪の治療にも用いられます。
爪の両側を広げて固定することで皮膚への食い込みを防ぎ、改善させていく治療法です。
テーピング法の利点
テーピング法は陥入爪の悪化防止や改善につながるとともに、痛みを和らげるために手段としても非常に役立ちます。
食い込みを緩和し、皮膚が傷ついたり炎症を起こしたりするのを防ぐ効果があります。テープで引っ張るだけなので、痛かったり辛かったりすることはありません。
靴下や靴も普段通りのものが履けますよ。
陥入爪のテーピング法以外の治療について
軽度の陥入爪の治療方法にはテーピング法以外に、コットンパッド法があります。
コットンパッド法はコットンを小さく丸めて、爪と皮膚の間に挟む治療方法です。コットンで持ち上げられたまま爪が伸び、食い込みが改善されます。
コットンの量が少ないと効果がなく、多いと皮膚を圧迫して痛みや炎症を悪化させてしまうため、適量を挟むことがポイント。
また、衛生的に問題が生じないよう、きちんと入れ替えて清潔を保つ必要がある点も覚えておいてくださいね。
自宅でもできる陥入爪のテーピングを紹介
陥入爪に対するテーピングは病院などで治療として行われますが、セルフケアも可能です。
テーピングをセルフケアで行うことで陥入爪を改善できれば、病院などへ行かずに済みますよね。
病院に合わせてわざわざ時間を作る必要もなくなり、往復や診察待ちのような無駄な時間も省けます。
準備するテープは、2.5×6㎝程度にカットしたもの、2枚。
2.5㎝の方を爪の横側に沿わして合わせ、下側に回して引っ張りながら貼ります。
反対側にも同じように貼ると、指の下側でクロスしますよ。引っ張り加減に注意して、上手くテーピングしてくださいね。
テープはどこで購入すればいい?
陥入爪のセルフケアに使うテープは薬局やドラッグストアで購入可能です。幅の広さや材質などの違いで色々な種類のものがあるので、使いやすいものを選びましょう。
まとめ
陥入爪の改善にはテーピング法がよく用いられ、特に軽度の陥入爪の場合、多くのケースでテープを用いた治療が行われます。
テーピングはセルフケアでもできるので、陥入爪に悩んでいるのであれば、ぜひやってみることをおすすめします。
そのまま放置しておくと中度や重度に悪化してしまい、他の外科的処置が必要になってしまいますよ。早いうちにケアして、重症化させないようにしてくださいね。
セルフケアに自信がない、不安で自分ではケアできない場合は、早めに専門家に頼りましょう。