巻き爪といえば、大人の疾患というイメージがあるかもしれませんが、巻き爪で通院する子供も増えているといわれています。
子供の巻き爪は、家族が異変に気が付き、相談するケースが多く見られます。
身体が成長していく大切な時期だからこそ、早い段階で巻き爪に気が付き、適切な対策をとりたいですよね。
今回は、子供の巻き爪の原因と、予防ケア方法について解説していきたいと思います。
子供も巻き爪になることがある
増加の傾向にあるといわれている、子供の巻き爪。
巻き爪が進行すると痛み炎症ともに強くなり、日常生活に悪い影響を与えることもめずらしくありません。
遊びたい盛りの子供が巻き爪になると、体の成長にも影響することがありますので、早い段階で適切な対策をとることが大切です。
巻き爪は、深爪や靴の影響で発症することが多いといわれていますが、子供の巻き爪は、一体何が原因で起こるのでしょうか。
子供の巻き爪は何が原因?
偏平足といった先天的な要因や、足の筋肉機能の低下、屋外活動の機会が減っていることなどが関係し、子供の巻き爪は発症すると考えられています。
また、肥満、ケガの影響、栄養不良などが巻き爪の原因になることも。
子供自身は巻き爪に気が付いておらず、家族が気がついた時には巻き爪が悪化してしまっているというケースもありますので、普段から、子供の手足の爪をチェックするように意識しましょう。
上記以外の原因としては、大人と同じように、深爪や運動、サイズの合わない靴などが挙げられます。自宅でできるケアや予防策もありますので、家族の方はチェックするようにしてください。
もし子供の巻き爪に気が付いたら、早い段階で必ず専門家に相談するようにしましょう。
子供の巻き爪原因1:深爪
子供の巻き爪の原因はいろいろあります。
爪の切り方が巻き爪の原因になることはとても多いといわれています。これは大人もですが、正しい爪の切り方を知らない人は意外と多いです。
爪で引っかいたりしないようにと考え、深爪になっているケースがよくありますので、爪切りは十分に注意するようにしましょう。子供自身が爪を切っているという場合でも、最終的なチェックは家族の方がするといいですね。
爪は、白い部分を少し残して切るようにします。白い部分を全て切ってしまうと、伸びる時に巻き爪を発症することがあるからです。
爪は、スクエア(四角)の形になるよう、カットしましょう。爪端を切る時は、深爪になりがちです。特に注意するようにしてくださいね。
仕上げにヤスリを使うと、爪の切り口が滑らかになり、巻き爪になりにくいといわれています。
特に巻き爪になりやすい部位だといわれる足の親指は、よく注意を払いましょう。
子供が自分で足の爪を切る時、親指の爪が固いので、切りすぎることもあるかもしれません。その場合は、入浴後の爪が柔らかい時にカットするといいですね。
爪が水分を含んでいるので、切りやすい状態になっているはずです。
深爪を避けるためにと、爪を伸ばし過ぎるのも良くありません。爪は程よい長さをキープするようにしましょう。
子供の巻き爪原因2:運動
サッカーや陸上競技といった、スパイクを履いてするスポーツは、巻き爪や陥入爪などの足のトラブルが多いと考えられています。
足にかかる負担が大きいことも、影響しているのかもしれません。また、あまり運動をしない状態が続くと、巻き爪を発症しやすくなるともいわれています。
屋外で身体を使って遊ぶ機会が少ないことから、足の土踏まずの筋肉が乏しく、偏平足になり、そこから巻き爪になってしまうというものです。
運動量が少ないと、身体の機能自体が弱くなりがちなので、成長に悪影響をおよぼすことも少なくありません。
運動不足から肥満につながり、それが原因で足に過度な負担がかかり、巻き爪になるということもあります。
適切な運動で身体を動かすことが、巻き爪を防ぐだけでなく、成長にもつながります。正しく身体を動かすことを習慣づけるように工夫しましょう。
参考:https://www.lettuceclub.net/news/article/90304/
子供の巻き爪原因3:靴
あっという間に、靴のサイズが合わなくなってしまったというのは、子供だとよくあるケースですよね。
窮屈な靴を無理して履き続けることは、足の爪に過度な負担がかかり、巻き爪の発症につながります。
また、すぐにサイズが合わなくなるからといって、子供には、大きめサイズの靴を履かせているというご家庭もあるでしょう。
しかし、大きめサイズの靴は、靴の中で足が泳ぐので、無意識に足の指に余計な力を入れてしまい、巻き爪や外反母趾、ケガなどの原因になりがちです。
子供の爪は大人の爪よりもやわらかく、変形しやすいので、靴の影響は大きいです。靴選びの際は、十分に注意するようにしましょう。
特に、子供が毎日履くスニーカーや上履きの状態は、大人がよく観察するようにしてください。
つま先に指一本分の余裕があり、靴底にクッション性のある靴だと動きやすく、トラブルにもなりにくいといわれています。
靴の中で子供の足が泳がないよう、紐やベルトでしっかり足を固定できるものだとより安心といえるでしょう。
参考:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/59078
子供の巻き爪原因4:水虫
子供の巻き爪の原因で、意外に多いのが水虫です。
爪水虫の影響で爪が正常に伸びないと、爪が分厚くなり、巻き爪を引き起こしてしまいます。
子供の爪が白く濁る、爪が分厚くなる、崩れてしまっているなどの症状がある場合は、速やかに医療機関や専門院を受診するようにしましょう。
また、大人の水虫が、子供に感染したというケースは意外と多いです。家族の中に水虫の人がいたら、感染しないように対策をしましょう。
子供が爪水虫になっても、痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんど無い事が多いので、知らない間に症状が進行していたということもよくあります。
子供の足は、靴下や靴で見えないことが多いので、定期的に大人がチェックするようにしましょう。
参考:https://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-child-ingrown-nail_30964/
子供の巻き爪ケアを紹介!
子供の巻き爪を見つけたら、どのようなケアをすればいいのでしょうか。
もし爪が巻き爪になり、痛みが出ていたら、コットンや不織布を使って、巻き爪の爪部分を浮かすようにしてください。そうすることで痛みを緩和させることができます。
コットンや不織布は、大きすぎると巻き爪が悪化し、小さすぎると効果が感じられませんので、調整し、適度な大きさと固さになるようにしましょう。
また、コットンや不織布を挟みこむ隙間がないという場合は、テープを使ってみるのもいいでしょう。
スポーツ用品店やドラッグストアで販売されているテープで、覆うように爪をテーピングする、指にテープを巻き付けるなどし、痛みを和らげるというものです。
いずれも手軽に試すことができる方法ですが、一時的に痛みを緩和させるものであり、これにより巻き爪が解消するということはほとんどありません。
子供の巻き爪は、早い段階で医療機関や専門院を受診し、適切な治療や対策をするようにしましょう。
参考:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000319841/blog/bidA031466076.html
まとめ
多くの子供が、悩んでいる巻き爪。
子供が巻き爪を発症する原因になるのは、サイズの合わない靴や深爪以外に、先天的な要因やケガの影響などだとされています。
巻き爪を予防するために、自宅でできることは、正しく爪を切ること、サイズの合った靴を選ぶこと、適度な運動をすることなどがあります。
また、大人の水虫が子供に感染し、爪水虫から巻き爪になったというケースもあります。
大人と違い、子供は爪の異常に気が付きにくいので、定期的に大人が子供の爪の状態をチェックすることが大切です。
子供が巻き爪で、痛みがあるケースだと、コットンや不織布、テープを使って痛みを緩和させることができますので、方法を知っておくといいでしょう。
子供の巻き爪は、早いうちに適切な対策をすることが重要です。子供の巻き爪を見つけたら、早めに医療機関や専門院に相談するようにしましょう。