足のトラブルとしてあげられる「巻き爪」と「陥入爪」は、主に生活習慣が影響しているといわれています。
巻き爪・陥入爪の症状は軽度から重度まであり、その出現もさまざまですが、ひどい場合は歩けないほどの痛みが出たり、出血してしまうことも。
今回は、巻き爪・陥入爪で出血してしまう理由についてお伝えします。
巻き爪・陥入爪は食い込むことで出血することも
巻き爪は爪が巻いてくる状態の疾患で、巻き爪といってもさまざまな症状が存在します。
症状が重くなれば「片側の爪だけが巻く」や「爪が筒状に巻く」ものなど、複雑な巻き爪になる可能性も。
巻き爪が進行し、症状が重度になるにつれ、痛みが出てくることがあります。
陥入爪は巻き爪と同じ疾患と思われがちですが、実は異なるものであると覚えておきしょう。
爪の角が尖って、周りの皮膚に食い込み炎症が起きている状態が陥入爪です。圧迫されて食い込んでいるので、激しい痛みを伴うことが多いようです。
陥入爪は皮膚が食い込むことによって炎症がおきますが、巻き爪は爪が皮膚に食い込むことはありません。
しかし、陥入爪・巻き爪は食い込むことで出血することもあります。
どういうことかと言うと、本来、巻き爪は皮膚に食い込むことはないものの、サイズの合わない靴を履き続けたり深爪を繰り返すことで、皮膚に炎症を起こしてしまうためです。
このように陥入爪と巻き爪は合併することで出血することがあるといわれています。
陥入爪が長く続くと肉芽組織が生じる
前述したように、皮膚に爪が食い込むことで出血することもあり、それを繰り返すと皮膚が盛り上がる肉芽組織が生じます。
肉芽組織とは、皮膚の患部を治すために盛り上がってくる粒状の肉のことを指しています。
その赤い肉芽組織の周囲が化膿し、皮膚がただれて出血もしやすく時には悪臭がすることも。
化膿している場合は病院での治療が必要となり、抗生物質を用いて炎症を抑え、それから陥入爪の改善のための処置を行うことが前提となるでしょう。
陥入爪の症状が進むと、爪も柔らくなり、変形しやすく、痛みもかなりひどくなり、歩行することさえも困難になっているため、日常生活にも支障が出て悪循環です。
また、歩行する度に痛みが出れば、その足をかばおうとして膝や腰など足指以外の身体への負担がかかってしまいます。
このような場合は、完治するにも長期間に渡るため、早急に専門院に相談されることをお勧めします。
出血する陥入爪を悪化させてしまう行動について
陥入爪が出血まで悪化するには、それまでの原因が関係しているためそれらを取り除く必要があります。
ここでは、出血する陥入爪を悪化させてしまう行動についてみていきましょう。
やはり一番控えた方がいい行動は切り過ぎによる深爪です。
陥入爪で盛り上がった肉芽組織は、爪が伸びてくると圧迫されて痛みが出るため、爪を切ることでその圧迫から解放され、ついつい切り過ぎて深爪になってしまいがちです。
この「痛いから切る」ことを繰り返すことによって、さらに爪を食い込ませてしまうことに繋がります。
そうなってしまうと先ほども述べたように、陥入爪を悪化させてしまう原因になってしまうので、注意が必要です。
もちろん、出血する陥入爪を悪化させてしまう原因はこれだけではなく、靴のサイズが合っていなかったり、長時間立ちっぱなしや長時間の歩行、肥満なども原因として上げられるので見直す必要のあることは、取り除いていくようにするのがいいでしょう。
巻き爪・陥入爪かなと思ったら専門院へ
巻き爪や陥入爪は軽症であれば、症状が改善するまでに時間はそれほどかかりませんが、中等度以上の症状であると、完治するまでに時間がかかるようです。
そのため、巻き爪・陥入爪かなと思ったら専門院へ相談されることをお勧めします。
前述したように化膿している場合は、先にそちらを優先で治療しなければならないため、病院での治療をされるといいでしょう。
化膿が治れば、病院以外での相談も可能です。
まずはどのような処置が必要であるのか、完治するまでにどれくらいの期間がかかるのかなど、具体的で必要な提案をしてもらうためにも、ひどくならない内に相談することが重要です。
まとめ
巻き爪・陥入爪で出血してしまう理由をこれまで述べてきました。
巻き爪・陥入爪は早ければ早いほど改善する短時間で済むこともありますので、まずは諦めずに相談することが大切です。
出血するまでの症状では歩くことさえ困難になってきますので、原因を突き止め、歩き方や身体のバランスを整えると同時に健康な爪を目指しましょう。